日常・非日常

3/13
前へ
/142ページ
次へ
日常が崩壊してきたと感じていたのは ずっと前から でも それが非日常的になってきたのは つい三日前のことだ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 学校での追試試験の帰り 時間は七時過ぎ 今日は普段よりも遅くなった 俺はふと、寄り道をしたくなり 道を外れた なんて事のない河原 その先にある池に向かって もう時間も遅い それでも、無性に行きたくなり 行けば、何かが変わる…そんな気がしていた 当然、暗い中で周りもよく見えず 危うく池に落ちそうになったりもした ほんとに落ちたりしないようにすぐに帰ろうとした 自転車に着くと かごの中に何か入っているようだった そこで自転車を外灯のあるところまで押していった それはカード なにやらヒーローもののようで 子供が集めていそうな物だった 「ははっ なんだこれ ……でぃ…さい…ど?」 俺はおもむろにカードを制服の胸ポケットに入れて 自転車にまたがる その時… 「パリンッ……」 急に頭上の外灯が音を立てて割れた 俺はあわてて自転車から降りて外灯の反対側の壁に逃げた 自転車に蛍光灯の破片やら粉がかかる それが一瞬で燃え上がり 自転車が火だるまになった 「…ぁ…危…ねぇ…」 俺は呆気にとられてただそれを見ていた…
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加