日常・非日常

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「大…丈夫?」 目の前には知っている女性の顔 「三那… どうして…?」 三那は、安心したように笑顔で答えた 「…帰り道だったから…病院の…」 三那は最後の所で少し目線をそらし、少し笑顔が消えた 「あぁ…そうだったんだ…」 俺はそう答えながら自分の状態に気が付いた …膝枕… 俺は、あわてて起きあがった 「ぁ…ちょっ…」 「あ、ありがとぅ もう大丈夫だからさ」 俺は慌てながら言った 「そっか なら良かった」 三那は再び笑顔になった 「帰ろっか」 俺がそう言うと三那は小さく頷き立ち上がった 俺も立ち上がる 二人は無言で歩いていた 家に向かう道は途中で分かれていて そこについてやっと 「じゃ、また明日」 「うん、またね」 そう言って別々の道に向かう 少し歩いていくと 服の裾を引っ張られた 振り返って見るとさっき分かれたばかりの三那がいた 「…今日、泊まってもいいかな…」 「いいよ 早く行こっか」 これは良くある事だ 夜遅くに突然きたりしたこともあった もちろん、異性としては気を付けている 寝る部屋も別々にしている そしてなにより 三那は彼女の母が入院しているため 家ではいつも一人なのだ 家への道でも お互いに特に話すことなく俺の家に着いた
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