日常・非日常

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その日 昨日のような怪物とは出会わなかった と言うよりも 怪物と出会うこと事態が普通じゃないはずだ でもさすがに 昨日の気味の悪い体験の後 あそこに行くのは無理だった 池に寄ったことが原因だとは思えないが 自然と避けてしまう 俺は家に着くと すぐに自分の部屋に向かい 布団にくるまった 昨日拾った そしてこれを探している人がいたカードを手に持ちながら 「なんだ…? あぁ…夢だなこれ」 たまに 夢だと言うことがはっきりと解る夢を見る 「夢なら なんかおもしろいことでもある…ー」 「天命 造刈…」 不意に後ろから声がした 「お前…だれだ…?」 そこには誰もいなくて でも、その方向から声が聞こえた 「天命、お前は力を手に入れた その力は、君がずっと昔に持っていた力のはずだ」 主無き声は 独り言のように黙々と話し始めた 「あなたのエンディングは もう決まっている 今、そこに向かってゆっくりと進んでいます」 「なんだよ それ……」 俺はだんだんイライラしてきた 「戦って死になさい 天命…そして… ディサイド… 破壊者として」 「な…」 男がそれを言うと俺は目が覚めた 「ディサイド…」 夢から覚めると 俺はどこか疲れきっていた 外を見るともう朝 今日は学校が休み 俺は いつも行っている、そしてカードを拾った池に向かうことにした
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