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スーツケースは持って行かれたが
中身はここにある
俺はディサイドのカードを束の一番上に入れてデッキケースにいれる
その時
周りの時間が止まったように感じた
俺は動けるのに周りの草々が揺れ動いていない
そう感じた
[カードを引…
お前…戦……だ]
優しい声が聞こえた
途切れ途切れではあるが解った
俺は心のままにカードを引き
カードをケースの上部分に縦向きにいれる
[ｶﾒﾝﾗｲﾄﾞ]
俺はそれを腰にかざしながら横のレバーを引く
内蔵型のベルトが横に延びていき
ベルトが反対側に着くと同時に
[ﾃﾞｨｻｲﾄﾞ]
俺は、仮面ライダーになった
｢ディサイド
これが…俺が…ディサイド…｣
俺は自分の体をまじまじ見ていた
その時
何かが猛スピードでぶつかってきた
それは一瞬立ち止まった
虫のような体をしている怪物
その怪物はまた猛スピードで消えて
今度は何度もぶつかりながら殴ってくる
｢怪物のお出ましかよ｣
俺は腰のデッキケースからカードを一枚引き、入れる
[ｶﾒﾝﾗｲﾄﾞ ｶﾌﾞﾄ]
そして
もう一枚引き、入れる
[ﾌｫｰｽ ﾗｲﾄﾞ]
俺は紫色に輝き
仮面ライダーサソードになった
色はない白黒のﾏｽｸﾄﾞﾌｫｰﾑ
[ｷｬｽﾄｵﾌ]
サソードゼクターのレバーを引き体の装甲を飛ばした
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