日常・非日常

13/13
前へ
/142ページ
次へ
「いた」 少し離れたところで赤いライダーと青いライダーが戦っている その様子を俺は見ていた それを見ている間、なんだか体がうずうずした 戦ってみたくて仕方がなかった まるで戦いに生きていた軍人のように そのとき その二人が弾の撃ち合いをして その結果二人とも吹き飛んだ そして 青いほうが消えていなくなったようだ 俺は、それを見るとすでに走っていた 「とにかく、戦ってみるか それからだな」 俺は勝手に動く体に違和感を感じることはなかった 体が先に我慢の限界が来たと 解ったからだ 「ディケイド お前を破壊する」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ このとき 俺はたぶん笑っていた 退屈な日常が、変わっていくのを そして 自分の死に場所はこれだと思えたから 自分では覚えがあるわけではないが そう思えた そしてなにより うれしかった だから 笑っていたと思う 仮面がなかったら なぜ笑っているのか聞かれてしまうくらいに
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加