思い出・記憶

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「ねぇ 起きてますかー?」 三那が俺を強めに揺らして起こす 「別に寝てないよ」 俺は、少し驚いたが平静を装いながら答えた あくびをしながら… 「これは!?」 机の上のノートを指さしながら言った 「まぁた白紙 授業くらいノートに写しなさいよ 手ぐらい動かせるでしよ?」 それだけ言って自分のノートを机の上に置いて教室から出ていった 「俺も少しがんばらないとな…」 少しばかり反省した でもいつもなのでほんとに少しだけだが… その後の残りの一時間はノートをしっかりとった ちょっとはやる気出さないと と考えた結果だ その時間の終了後に三那が口パクで 「それでよろしい」 と言ってきた 俺はそれに笑顔だけ返した その日は放課後、先生に呼ばれていた 内容は、今回のテストは 「まぁ、よかった」 と言うことだった それでも 赤点はまぬがれていなかったが 一応がんばるつもるではいるので 自分としてはオールO.K.だった なぜ職員室に呼ばれて行ったのかは 教科担任でもあるクラスの担任の先生が 「取りにくるように」 と言うため 俺のクラスの人たちは取りに来させられている と言うわけだ まぁ、そのため 特にお咎めもなく 普段と同じ時間帯に帰れた 幸か不幸か その日の帰りはある人物に呼び止められた それは誰でもない海東さんだ
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