思い出・記憶

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「…ここは…」 あたりを見渡しても全くどこか解らない だだっ広い原っぱの真ん中に一人で俺が立っていた 取りあえず、俺は歩きだした まっすぐに、何か見えるように願いながら 「ほんとに…なぁんもない…」 歩きながら俺はなんだか寂しく感じた すると 遠くに人影が見えた 俺は走っていった どんどん距離が縮まっていく 「あれは…俺…?」 そこには 紛れもない俺と士さんの姿があった 「士さん…どうして… 俺は…ー」 「天命…これは…仕方がないことだ 悪いな」 士はそう言ってディケイドに変身する 「なんで…」 そこにいるもう一人の俺もディサイドに変身する そのディサイドはモノクロなんかじゃなく黄色っぽいオレンジ色をしていた ディケイドとディサイドが戦う その光景を見る俺 なんだか変な感じだった でも 俺はこれを知っていた このあと俺は士さんに負けて 死にそうなところで俺の記憶は途切れているようだ [ファイナルアタックライド ディ ディ ディ ディケイド] そのキックは紛れもなくディサイドに向けられていた 「…士さん… うわぁ!」 避けきれずに直撃してその俺は吹き飛んでいく ディサイドから元の姿に戻り そして ベルトからデッキが落ちてカードが風に流され散っていく 元の姿に戻った俺は虫の息だった 「士さん…」 そこで、その俺は動かなくなった
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