真友

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写真館からの帰り 三那とあった 三那は何かを見ながら歩いているようだ 後ろから静かに近づき驚かしてやろうと近づいた が 「いくらなんでも あたしを襲わないでよね…」 その何かを見ながら 振り返らずに俺に言った 「…後ろに目があるのかよ…」 「造刈のためにね」 小さな声で言ったのに普通に返されてしまった 俺のためって… 「…そう言えば さっきから何見てんだ?」 俺は横に並んで聞いた 「これ さっき拾った」 それは、絵柄のないディサイドのカードだった 「…な、何で持ってるの」 俺は慌ててそれを取り上げるようにとった 「だから拾ったって それ 何なの?」 三那は取られたことに少し驚いてはいたが さほど動揺した様子もなかった 「…これ… 俺の…ー」 その言葉を言い終わるのと同時に機械の稼動音の混じった足音が聞こえた 「きゃっ 何あれ!?」 三那が指さした方にはロボットがいた 厳密にはG4 人間の科学力を投入して作られたライダーだ 「三那、逃げて」 俺は皆を背中で隠すようにかばった 「じゃあまた明日ね 造刈…」 そう言って三那は走っていった
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