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―地下一階
ここは主に住居を持たない、騎士達が共同で住んでいる寮のような所だ。
「こういうとこ見るとラジアータ城って改めて広いよなぁ➰」
アイリは改めて騎士になったことを実感する。
「こちらがアイリ様のお部屋で御座います。」
丁寧すぎる言葉づかいで係の人が案内したのは、ちょっと古い木製のドアの前、アイリはこの時点で少し嫌な予感がした。
「中にもう一方いらっしゃいますので、その方と共同のお部屋になります、では私はこれで失礼します。」
そう言い残して、係の人はそそくさと去っていった。
「なんかボロイ匂いがプンプンする……」
💥ドンドン‼💥
アイリはドアが壊れるくらいにおもいっきりノックした。まぁこれは昔からの直らない癖なのだが。
「う~ん……うっさいなぁ…誰よ~…」
ドアが開いて中から人が出てきた。
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