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中から出てきたのは、アイリと同い年位の女の子だ(いや、少し年下に見えた)騎士の制服を着ているみたいだ。
(この人も同じ見習い騎士なのかな?)
「あの~今日から騎士団見習いになった、アイリ・ラッセルなんだけど…あたしの部屋ってここでいいのかな?」
すると、その人は手帳を取りだし、何かを確認しはじめた。
そして
「ああ~、君が今日から来る新人ね~」
「んじゃ🎵おっじゃましま~………」
部屋に入ろうとした瞬間………アイリは凍りついた、
「どうした?新人?」
「本当にこの部屋に住んでるの⁉」
その部屋は一応人が移動できるスペースはあるが、部屋中ほこりだらけで、部屋の隅には蜘蛛の巣が張っている。二段ベッドが置いてあったが、木製なので今にも壊れそうだった。
「そうだけど?」
「だってここ、絶対物置部屋でしょ⁉」
「騎士団見習いの現実はこんなもんよ~😓」
女は、仕方なさそうに言った。
「嘘………………」
(これが、これが憧れの騎士の部屋⁉)
アイリのなかで何かが音をたてて崩れ落ちていく…
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