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もうお昼時ということもあったので、アイリは訓練に行くのをいったん中断してマナスと共に一階にある大食堂で昼御飯を食べようという事になった。
「そういや、アイリってどこの団に配属されたんだ?」
何気無くマナスが聞いてきた。
「ブルーサンジュ…だったっけな」
まだうろ覚えだが…
「ブルーサンジュ…ああ‼あの今年から新しく創られた団だな」
「そうそう」
アイリは口いっぱいに食べ物をほおばりながら頷く。
「あっ、ブルーサンジュつったらあの人いるよな?」
「誰?」
「城中の噂だぜ、なんせ四大貴族のユウキ・クイニス様ってな」
「ふ~ん、アイツそんなに有名なんだ」
「騎士団見習いのなかでもかなり有望視されてるらしいぜ、なんか聞くほど腹がたってくるけどな💢」
「マナスの貴族嫌いも相変わらずだね」
アイリは苦笑いをしながら言った。
「まあな、これだけは昔のまんま」
マナスも苦笑いで答える。
「そういえばアイリ、さっきなんか急ぎの用事でもあったんじゃないのか?」
「いやぁ~訓練に行こうかなって思ってたんだけどさ、一人ってのもなんか乗り気しなくって」
「じゃあ俺としないか?ほら、また昔みたいに」
「あっ、それいいね‼やろうやろう🎵」
一人のときはいつも木人という、木でできた訓練器具が相手だった、それよりも生身の相手の訓練ではその方が剣の腕も格段に上達するし、二人で訓練をするということが大事だとアイリは思った。
「じゃあご飯食べ終わったら、早速訓練しようぜ‼」
「これでも、上達したんだから手加減はしないわよ~」
「おぅ‼負けないぜ‼」
二人は急いで昼御飯を食べ終えると、ダッシュで訓練場に向かって行った。
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