*男×女=0*

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  『恋するのって3つのingが必要なんだって』 「なに?また雑誌の受け売り?」 『テレビの受け売り』 他愛ない話をして 金色に輝く炭酸を 眠くなるまで呑む。 あんたはそんなあたしにいつも付き合ってくれた。     「で?」 『で、って?』 「3つのイング」 『あぁ…忘れた』 「なんだよ、それ」 なにも聞かないで ただ側にいてくれる。     あんたの存在は… そう。 まるで、そこに在ることが当たり前な 昼になったら顔を出す暖かい太陽。 夜になったら顔を出す優しい月。 そんな感じだった。
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