二
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ウサギくんが僕の手を引いて走る。 互いの傘はもう意味を成して無くて、僕らはすっかり雨に濡れた。 着いたのは綺麗な丘だった。 何も無かった。 けれどとても綺麗だった。 雨に濡れて、短い青草がきらきらと光っていた。 僕は近場にこんな場所があったなんて知らなくて、傘を投げ捨ててはしゃいだ。 丘から街を見下ろすと、模型のように小さく見えた。 湿気のせいでもやがかかって、薄く白く霞んでいた。 とても綺麗だった。
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