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?「別に?」
……はい?
ムカつくあいつはそう言い不良達に背中を向けて歩きだした。
ちょ……、まっ、まじで!?
見捨てるの、私を!
琴「馬鹿ぁぁぁ!
私を置いて行くなぁぁ!」
大声を出して呼び止めてみるけど助けてくれる気配はない。
あの野郎……。
不A「じゃ、お兄さん達と楽しいことして遊ぼうか」
不良Aが私の肩を掴み隼人が歩いている反対側に向けて歩きだす。
隙を見て逃げようとしたけど肩を掴む手の力が強くて逃げられない。
いやいやいや。
遊んでる暇ないから!
私は早く学校に行かなきゃいけないんだってば。
隼「なぁんてな♪」
隼人の声が聞こえた瞬間不良Aは何故か殴られていた。
─────バキッ ボコッ
文字に表すときっとこんな音。
いや、文字に表さなくても聞いてたらそう聞こえる。
不良Aに続き他の不良達もどんどん倒れていく。
可哀相な不良さん達……。
隼人になんて喧嘩売っちゃうからこんな目になるんだよ。
隼「ったく、無駄な時間だった」
全員倒したらしく私の方を見ながら欠伸をする隼人。
私だって無駄な時間だったっての。
琴「いつもいつもあんたが巻き込むからじゃん!
あんたのせいで入学式間に合わなかったらどうすんのよ! 馬鹿隼人!」
ハァハァ声を乱すくらい叫んだ私に隼人はとぼける。
隼「いっきに言いすぎて頭に入らないなー」
頭に入ってる癖に。
こんにゃろー……。
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