二人だけのお茶会

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 ケーキと紅茶を飲みながらクェンティス君から色んな話を聞かせてもらう。本で読んだ面白い話から親や町の人から聞いた物珍しい話なんかがあって、はらはらしたりドキドキしたりと私の心臓は心地いい程度に心臓が休まらない。 リーンゴーン  鐘の音にはっと周りを見てみれば、空はほのかに暁の絨毯からビロードの帳に変わりつつあった。 「いけない。また長居をしすぎちゃった。クェンティス君も付き合ってくれて有り難う」 「別にいいですよ。美味しいケーキも食べられましたし、スピカからも色々面白い話聞けましたし」  慌ててバスケットを握り、丘を下りながらクェンティス君に手を振ると大きな右手で手を振り返してくれた。 「また今度。今度こそクェンティス君が驚くお菓子を作ってみせるわ」  そういう私に、楽しみにしてますだなんて笑って言う彼は私の言葉の本当の意味を理解してるのかしら?  ちょっとおかしくなって、彼に隠れて笑ってみる。  不思議そうに首をかしげる彼にはきっと分からないわね。   二人だけのお茶会 <超がつくほどマイペースな彼と><楽しい時間はあっという間に過ぎていくわ> .
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