《第一章》黒いローブの男

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その男はボロボロの黒いローブをみにまとい、国王に向かって歩いて行く。顔はかくされていて見えなかった。 「だれだろう‥‥」 カルナバルはそう思いながら、その男を目で追った。 国王の話が進む中、男は国王の前にたどりついた。その男に気づいた国王が話しかける。 「他の国の民が祭に参加するのはめずらしいな」 国王は微笑みながら男にそう言った。すると男はローブから両手を出し構えをとった。 「この国は今日から我々魔族のものとなる。貴様は邪魔だ。消え失せろ」 男がそう言った瞬間、男の両手から炎が国王めがけて放たれた。
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