145人が本棚に入れています
本棚に追加
全力で走った。
足の感覚がなくなってきただがそれでも足は止めなかった
城があった場所に着くと、城は見るも無惨な姿になっていた。
「…物とは壊れやく儚いものだな…」
王は城の瓦礫の山の一番高いところに空を見上げながら座っていた。
「過去を悔やむな」
「…は…?」
「過ぎた事をとやかく言うつもりはない。ただ我から言える事は、前を向いて突き進め。これから何が起ころうとも突き進め。悠にはまだ未知の能力が秘められているのだ」
こう言ってる最中、王は空を見上げるのを止め俺の顔を見ながら話した。
…王の顔はわずかながら口元に笑みが零れていた。
最初のコメントを投稿しよう!