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マルコがリーヴィ側から来た老人に声をかけた。
「ああ、そこのご老人ちょっといいかな?リーヴィで何かあったのか?」
「ああ…ワシらが住んどるリーヴィの港に軍の連中が来とるのじゃよ…。多分数日間は船は出ないじゃろう。…軍が港を制圧しとるからのぅ…」
「何故港を制圧してるのかは知ってるか?」
「それは、ワシにもわからんよ…。じゃあワシはアーケフルクトゥスに向かうんでの…」
そう老人は言い残し、腰を丸め杖をつきゆっくりとした足取りで歩いていった。
「軍…となると、確かあのライって野郎がが所属してるところだよな?」
「そうだな…。ライと鉢合わせにならないといいけど…」
こちらの人数は5人。
例えマルコの従者を水無月で代用しようとしたとしても、軍の連中はマルコの従者がいないのは知ってるわけで、俺には今の状況を切り抜ける策は浮かばなかった。
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