270人が本棚に入れています
本棚に追加
加藤くんは黙々とキャベツの千切りを始める。
ああ、危なっかしいなぁ…
苛々した目で見ていると、加藤くんの隣で監視していたママさんは私を見て微笑んだ。
私は何だか悪い事をした気分になり、目を逸らして店内の掃除を始めた。
キャベツを切り終えて、加藤くんは帰って行った。
2人きりになった店内で、ママさんは私に声をかける。
「疲れたでしょう。座ってていいわよ。」
「ありがとうございます。」
ママさんはグラスにアイスコーヒーを注ぐと、私に差し出した。
モーニングもランチタイムも、私はホットを飲まなかったから、ちゃんと見てるんだなぁと感心した。
流石はママさん。
最初のコメントを投稿しよう!