小さな喫茶店

4/9
前へ
/170ページ
次へ
飲むのを続行するのは非常に危険だ。 私は会話を進める事にした。 「すみません、今日は履歴書持って来てないんですけど…」 「いいよいいよ、ここに名前と住所と電話番号だけ書いてくれる?」 ママさんは紙とボールペンをテーブルの上に置くと、おばちゃんとおじさんにもコーヒーを薦め、自分も美味しそうにコーヒーを飲んだ。 夕方で、店内にお客さんは2人だけ。 「モーニングからランチの時間まではかなり忙しいから、明日から頼むわね。」 「はい。」 「私がママで、この子は朱美(あけみ)ちゃん。キッチンにいる子は加藤くん。」 「よろしくお願いします。」 頭を下げると、工藤○香似の朱美ちゃんは笑顔で返す。 「よろしくねー。」 加藤くんは…ひょこっと顎を突き出しただけだった。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

270人が本棚に入れています
本棚に追加