第3章 花屋に集う人々

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(……明日から、どうしよう……) 適当にごまかせるチャンスを自分でつぶしてしまったのかもしれない。 でも、沙音梨と麻里さんを助けられたのなら…… う~ん…… 「あれ?二人とも帰ったの?」 「ああ……」 「早かったね?」 「ああ……」 「……どうしたの?」 「いや……気にしないでくれ……」 きょとんとしている沙音梨の横で、俺は頭を抱えた。 みゃう…… ルパンがこっちを向いて一声鳴いた。 「……ありがとう」 猫に慰められた俺は苦笑した。  
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