第3章 花屋に集う人々

59/70
前へ
/427ページ
次へ
その夜、「いつものように」珈琲泥棒の厨房で沙音梨たちの食事を作っていると、鉄也が飛び込んできた。 「アニキ!」 「な、なんだよ?」 「いったい、由佳に何をしたんですか?」 「は?」 「鉄也さん、置いてかないでくださいよ」 俺が意味がわからずにいると、ヒロシと太一が遅れて入って来た。 「よお」 俺が声をかけると「アニキ、ども」と二人が頭を下げた。 「ちょっとアニキ、俺がしゃべってるんですから!」 「うるさいな。だから、なんなんだよ?」  
/427ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7033人が本棚に入れています
本棚に追加