第3章 花屋に集う人々

63/70
前へ
/427ページ
次へ
「アニキ~、うまかったっす」 「ごちそうさまでした!」 3人が一息ついたみたいで、満足そうな顔で笑った。 「そっか」 「あんたたちさあ、ガラ悪いんだから、あんまりうちの店に来ないでくれる?」 美里さんがブレンドを出す時に、3人を見て言った。 「あ、美里さんひどいですよ。俺と太一はただのスーパーの店員ですよぉ」 「ああん?じゃあ、何か?俺がガラ悪いからおまえらもそう見られるってのか?」 鉄也が二人をど突きかけた。 「そうだろうが」 「あ……アニキひどいっすよ」 「何か間違ってるのか?」 「いえ……」 俺に言われて、意外とがっくりとしている鉄也の肩をぽんぽんと叩いた。  
/427ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7033人が本棚に入れています
本棚に追加