一 心から信頼できる人は少ない

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~~~~~~~ 「よーし、こいよ!小阪!ホームランぶちまけてやるぜ!」 「言ったなー。三振で終わらせてやる!」 と言い振りかぶって投げたが、汗でボールがすべり、多田の頭に当たってしまった。 「あっ・・・ごめん!!」 その時僕は背中に悪寒が走った。多田が怒ったら鬼のように怖いし、周りからも罵声をあびせられるからだ。 「っぅ・・・次はしっかり投げてくれよ!」 と笑って言ってくれた時心からほっとした。 「今のはノーカンだ。もういっちょこい!小阪ぁ!」 「い、いくよ!」 そしてまた汗ですべって多田の頭のほうにボールがいってしまった。わざとではない。 「危ない!」
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