1127人が本棚に入れています
本棚に追加
「ぜぇぜぇ・・・ゴホゴホ」
「ちっ・・・逃がしたか」
「まだ遠くへは行ってないと思うぜ」
「あっちのほう探してみようぜ」
・・・
足音が遠ざかってく・・・
「ふぅ・・・助かった・・・」
僕はなんとか路地裏に逃げ込んでやり過ごした。
よく逃げられたな僕。女になって走力が上がった気がするけど気のせいかな?体力はそのままだけど。
「さてと!帰るか!」
と言い、家に帰ろうとしていたら、
「・・・・・・なにやってるの?
天野雪さん」
ショートカットが特徴の天野雪が制服姿でいた。正確には猫と一緒に。
「・・・」
無視すか。
「名前」
「え?」
「何で?」
あぁ何で名前知ってるかってことか。
「そりゃ当然同じク・・・」
しまった・・・今女の姿で天野さんからしたら僕とは初対面だ・・・
「ク?」
「ク・・・ク・・・僕の家のぬいぐるみのクマに似てるなぁって」
僕何言ってんだよぉぉぉ!意味不明!理解不能!
「そう」
え?それだけ?
最初のコメントを投稿しよう!