二 実際に非現実な事が起きると嬉しくない

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「そう・・・なんだ・・・」 「・・・」 沈黙。 き、気まずい・・・ そこで僕は閃いた。 「そうか!!僕が飼えばいいじゃん!!」 「・・・」 「あ・・・ごめん」 いきなり声出したから、少し天野さんが驚いていた。だけどすぐに困った顔になり、 「本当?」 「うん、お母さんも猫飼いたいとか言ってたし、大丈夫。だと思う・・・」 さっきまで困った顔をしていた天野さんが、、 「ありがとう」 と、笑顔で言ってくれた時、世界が止まった気がした。 クラスではどんなにいじめられてもポーカーフェイスな彼女が初めて笑顔を見してくれたのだ。 「?」 「あ・・・そろそろ帰らないと・・・じゃあね!」 今の赤くなった顔を見られたら恥ずかしい! 僕は猫を腕に抱えて走って家に向かった。 「優しくて可愛い女の子だったな・・・」 名前を聞くことを忘れた彼女は少し後悔していた。
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