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凄まじい突風に少年は眼を閉じる。
少年の名は、DJ IKARI。IKARIは顔を保護した腕から、そっと周りを見渡した。
「な…なんだこれはッ!」
目の前に、黒と白を織り混ぜたような色合いの巨人…。いや、巨人とは何か違う…?
キキーッ!!
砂ぼこりと共にIKARIの前に一台の車が滑り込む。車はスピンを続け、電柱に激突した。
少し間をあけ、窓から一人の女性が顔を出し、IKARIに手招きする。
「あぅぅ…。お待たせしましたっ!乗って下さいっ!」
「YESッ!」
IKARIはアグレッシブな動きで車に乗り込む。その瞬間、女性はアクセルを踏み込み、車を発進させた。
IKARIは振り落とされた。
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