3人が本棚に入れています
本棚に追加
「んじゃあ俺んちに行きますか。」
「おぅ!」
放課後になり、妖と俺は俺んちに向かうことにした。
残念ながら霊子は今日は部活で来れないんだ。
「あ~ただいまぁ~!!」
「お帰りなさい。霊。」
家に帰ったら母さんが出迎えてくれた。
「お邪魔します。」
「あらあら。いらっしゃい。妖君。」
「こんちは。」
妖が母さんに簡単に挨拶したら俺たちは俺の部屋に向かった。
「昨日モンハン買ったんだ。」
「ほうほう。んでどうだった?」
「なかなか良かったよ。今日やってみる?」
「あぁ。是非。」
そんな会話を妖と交わしていたら部屋に着いた。
「…………。」
俺は硬直してしまった。
何故なら、俺の部屋に見知らぬ幼女が居たからだ。
バタン!!
俺は勢い良く扉を閉めた。
「どうした?霊。」
妖が不思議そうに俺の顔を覗きこんだ。
だから俺は出来る限りの自然な笑顔で言った。
「いやいや。別に何でも無いよ~。あは………あははははは………。」
「ん~?」
だめだ!!
思いっきり不振がってるよ!!
絶対バレるよ!!
「まさか………霊………お前………。」
ヤバい!!
バレた!!
「エロ本でも散乱してんのか!?」
良かった。
バレてない。
「んだよ………だったら別に隠すこと無いだろ?んじゃあお邪魔ぁ~!」
「止めろー!!!!」
俺の声も届かず、妖は俺の部屋を勝手に開けた。
「んっ?」
ヤバッ!!
ヤッパリ気付かれたか………。
「霊、お前今度は幼女の霊を部屋に入れてんのか?」
「はっ?」
んっ?
霊?
まぁ確かに考えてみれば生気も感じられないしな。
あ、言い忘れていたけど、妖も霊感強いんだよね。
因みに霊子も。
「ねぇ、君はどうしてこんな汚い部屋に来たの?」
「おい………ここは俺の部屋だぞ………。」
妖がその子にそんな事を言い出した。
最初のコメントを投稿しよう!