始まり

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「んじゃあ俺んちに行きますか。」 「おぅ!」 放課後になり、妖と俺は俺んちに向かうことにした。 残念ながら霊子は今日は部活で来れないんだ。 「あ~ただいまぁ~!!」 「お帰りなさい。霊。」 家に帰ったら母さんが出迎えてくれた。 「お邪魔します。」 「あらあら。いらっしゃい。妖君。」 「こんちは。」 妖が母さんに簡単に挨拶したら俺たちは俺の部屋に向かった。 「昨日モンハン買ったんだ。」 「ほうほう。んでどうだった?」 「なかなか良かったよ。今日やってみる?」 「あぁ。是非。」 そんな会話を妖と交わしていたら部屋に着いた。 「…………。」 俺は硬直してしまった。 何故なら、俺の部屋に見知らぬ幼女が居たからだ。 バタン!! 俺は勢い良く扉を閉めた。 「どうした?霊。」 妖が不思議そうに俺の顔を覗きこんだ。 だから俺は出来る限りの自然な笑顔で言った。 「いやいや。別に何でも無いよ~。あは………あははははは………。」 「ん~?」 だめだ!! 思いっきり不振がってるよ!! 絶対バレるよ!! 「まさか………霊………お前………。」 ヤバい!! バレた!! 「エロ本でも散乱してんのか!?」 良かった。 バレてない。 「んだよ………だったら別に隠すこと無いだろ?んじゃあお邪魔ぁ~!」 「止めろー!!!!」 俺の声も届かず、妖は俺の部屋を勝手に開けた。 「んっ?」 ヤバッ!! ヤッパリ気付かれたか………。 「霊、お前今度は幼女の霊を部屋に入れてんのか?」 「はっ?」 んっ? 霊? まぁ確かに考えてみれば生気も感じられないしな。 あ、言い忘れていたけど、妖も霊感強いんだよね。 因みに霊子も。 「ねぇ、君はどうしてこんな汚い部屋に来たの?」 「おい………ここは俺の部屋だぞ………。」 妖がその子にそんな事を言い出した。
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