始まり

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「はぁ………でも母さん、俺は絶対体は貸さんぞ?」 俺は呆れながら言った。 だが母さんは終始ニコニコだ。 何て平和的な母さんだ………一回俺は取りつかれてえれぇ疲れた時有るんだぜ? ま、とり憑かれた事が無さそうだしなぁ………母さんは。 「うふふふふ~。私なら霊より取り憑かれてる回数多いですわよ~。うふふふふ~。」 あ、そうなんだ………んっ………? 何で母さんは俺の思っていた事が分かったんだ? 「ふふふ~。霊の思っている事は私に筒抜けですわよ~。」 あら………そうなの………まぁ良いや。 そろそろ止めてあげないと妖と小雨ちゃんが頭にハテナマークを浮かべて居るから止めてあげないと。 んで本来何の話をしていたんだっけ? 「小雨ちゃんの未練の話をしていたんじゃないんですか~?」 「そうだったな。とりあえず母さんはもう俺の心の中を勝手に聞いて答えないでよ………」 「あらあら………それは申し訳ない事してしまいましたわね………」 母さんは反省する事もなく、部屋を出ていこうとした。 全く………マジで母さんじゃなかったら殴ってる所だったぜ………。 「良かったですわ~。私、霊の母親で。」 「良いから出てけ~!」 こうして半ば強制的に部屋を追い出した。 とりあえず一件落着だ。
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