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「さて………本題に入ろう。」
「いや、待て!いつからお前の母さんは読心術を使えるようになったんだ!?」
そりゃ~驚くよなぁ~。
妖は昔から母さんを知っていたからな。
ま、俺もそれは今知った事なんだけどね。
「知らないよ。とりあえず本題に入ろうよ。このまま小雨ちゃんを放っておく訳には行かないでしょ?」
「まぁな。」
まぁ納得して頂いたからこれで良しにしよう。
「んで、小雨ちゃんのお母さんは何処に居るんだい?」
俺はストレートに聞いた。
だって遠回しに聞くとか出来ないし。
だが俺の質問が悪かったのか、少し困った顔をしていた。
「う~ん………ここのお家とか見たこと無いからここからどうやって行ったら良いか分からない………」
「う~ん………そうだよなぁ~。」
俺は腕を組みながら全力で悩んだ。
「てか、ここで考えてても仕方ないだろ?とりあえず外に出て辺りを歩き回りながら探してみようよ。何かヒント位は有るだろ?」
妖にしては………じゃなかった!
確かにそれは素晴らしいアイディアだな。
「そうだな。とりあえず、ここに居るのも何だし、外に出ようよ。」
俺もそう言うと、小雨ちゃんはコクンと頷いた。
「じゃあ決まりだな。」
そう言うと妖は立ち上がった。
俺も立ち上がり、小雨ちゃんの手を引いて連れ出そうとしたが、幽霊の為、すり抜けてしまった。
「あ、小雨ちゃんと着いてこれるから大丈夫だよ。」
小雨ちゃんは苦笑いをしながら俺たちに着いてきた。
………何か恥ずかしい………
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