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人生分からないことも多い。
だいたい当たり前とは誰が決めたことだろう?
庭園を抜け、バラの門をくぐり外にでた。
バラの門の脇に、またあのいたずら書きがあった。
"hallway"
廊下?
…私の部屋、の次は廊下
素晴らしく広い廊下ですね。
さぞかし偉そうな子なんだろうな…
そんなことを考えながらもフユラについて歩いていた。
「見てみてミーナぁ!
今日もパレードがあるみたいだよー!」
門から少し歩いた所で、先の方にテントがたくさんならんでいるのが見える。
何やらその中でパレードの準備をしているようだ。
「また見に来る?」
そう問いかけると、フユラは少し困った顔をした。
「うーん、僕パレードはダメだよ。
大きいから、じゃまになっちゃう。」
「そっか…
ごめんね。」
以外とちゃんと考えてるじゃん。
「ミーナが、怒られちゃぅもんね。
僕がミーナの従者じゃなければ見に行ってたんだけどなぁ…」
「そっか、いい子いい子」
フユラの柔らかい毛を優しく撫でてあげた。
「えへへ。」
手はかかるし、面倒くさいとこもあるけど、なんだかんだ言ってかわいい。
いつも側に居てくれる、大切な存在なんだってことが見に染みて感じる。
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