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今、なんとなくフユラ怖かったな…
ミリアンとフユラは町の方に抜ける道をそれ、すぐ隣にある森に行くことにした。
森には果物もあるので、疲れきった二人はそこで一休みすることにしたのだ。
「フユラおいしい果物知ってる?
私森になってるものなんてそのまま食べたことないよ。」
ミリアンはいつもでき上がった食事を一人で食べていたので、どうしても気が引けてしまった。
大丈夫なもんなのかな…
「たくさんあるよっ!
僕が一番気になるのは
人食いスイカかなぁっ。
最近新しく生まれたみたいなんだけど…」
今にもヨダレが垂れてきそうな顔をして、フユラは弾んだ声で言った。
…
人を食べるスイカにそれを食べるウサギ…
やっぱりフユラ肉食じゃん。
少しだけ、スイカがぱっくり口を開いて、そのみずみずしい真っ赤な口の中に人が飲み込まれていくのを想像してみた。
…ちょっと、想像しずらかった。
それに、生まれたって、何からだろう。
やっぱりスイカだから、野菜になるのかな…
「野菜ならヘルシーだね。」
ミリアンはわけの分からないことを言っていたが、森に着く直前そんなことを言った自分に後悔した。
「…もしかしてあれがスイカ?」ミリアンの目の先には、毛の生えたスイカが
優雅に空を飛んでいた。
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