結局

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僕の彼女はおかしい。どれぐらいおかしいかというと軽度の知的障害があるのではないかというくらいだ。 「あれ、アレ当てたい」 そう言った彼女は当たり付き自販機のルーレットを当てるまで買い続けた。結局ルーレットが当たった時には全てのジュースが売り切れた。 「どんな確率だよ」 と苦笑する僕には目も暮れず、彼女は満足げに帰って行った。 因みにジュース自体に価値を見い出していなかった彼女はその全てを俺の家に置いて行った、しばらく飲み物に困ることはない。 そんな彼女との関係にも最初は満足していたが一抹の不安を覚え始めた。彼氏と彼女とは言うがそれらしいことをしたことがない、キスも、勿論それ以上もだ。 「僕たちって付き合ってるんだよね?」 不安になると僕はすぐに口に出る。 「そうよ」 さも当然のように答える彼女。 「何?別れたいの?」 彼女はこの話しになるといつもコレを言う。 「そ、そうじゃないよ」 ここでいつもこの話題はおしまい。そう、いつもなら。
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