84人が本棚に入れています
本棚に追加
ザアァァァ─────
「なぁ菊、
何が不安で何が怖い?
俺が全部取っ払ってやるから」
「………うっ…うぅ…
うわぁぁぁあ────!!」
今までに聞いたこともないような大声で、菊は泣いた。
俺にできたのはただ、菊を抱きしめることだけ。
ザアァァァ─────
雨は勢いを増したらしい。
時間が経つにつれ外も暗くなったのに、この家には暖かい光がない。
どうしたら君の心に、光を与えられるの。
あぁ…
今日も君の心は
暗いや。
最初のコメントを投稿しよう!