弾けるポップコーンのように

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「あ、間違えた『大好き!大好き!』辺りだったか」 「!?」 「一様全部言うか?」 「…っ! いいです!」 「ははっ その顔ウケる! 記念にいちよう撮っとくか」 パシャッ 「せっせせせんばい!!」 「ん?」 「もうこの際隠し通せないんで言います!言っちゃいます!」 「大事なことなので二度言いました!隠す気だったのか! よしっ言え言え言っちまえ!」 「ハイ!2年3組中田桃子 3年1組斎藤春樹先輩が好きです!色々おかしな展開でコクりますが、本当に大好きです! 私と付き合ってください!」 「ははっ 知ってたよ。 いいよ、付き合おう?」 「うっしゃー!笑顔の先輩もらい!」 「お前の涙目笑顔もらいっ!」 先輩と私はその日我が部、写真部の部室で晴れて結ばれた。 ちょっと最近気づいたことがある それは先輩の撮った写真の中に、一年生の頃の私の写真があること それに気付いたことは、まだ先輩には内緒にしてるつもり つもりっていう言い回しの意味は、例の心の声のアレ アレでバレてなければって意味 知られてないと思ってニヤニヤする先輩が可愛いんだ あと、実は先輩が昼休みやってたドッジボールで勝ったときの笑顔とかが携帯のmicroSDに 入っていることも内緒なの 今日の放課後も写真部の部室であなたに想いを伝える ガラッ 「春樹先輩!今日も超スーパーメガトン級に大好きだよ!」 「バカ桃子、知ってるよ! ところでそんなにドッジボールやってる俺格好よかったのか?」 「なんで知ってるの!?」 「オレに隠し事なんて一千年早ぇんだよ、バカ桃子。」 End...
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!