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「“様”付けがイヤだって何でわかるんだ…?」
「あ~それ俺も思った。」
……そこに食いついてくるなんて思わなかった。
「父の仕事の関係上言われる事があるんです。」
俯きながら言ったら、触れてほしくない事だと思ったのか、それ以上触れてこなかった。
さっきついた名前も嘘。
隼人たちは、きっと暴走族だから芹沢の名前をだしたら、私が“あの人の娘”とわかる。
もう、“あの人の娘”という目で見られたくない。別に身体的には弱くない。むしろ、武術とかならってて、イジメる側の子たちより強い。でも、武術は自分を守るためで、人を傷つけるものじゃない。
私は、まだ“心”は壊されてない。
ただ、臆病で怖いだけ。
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