ワタクシの事情

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しかし、その信頼は脆くガタガタと崩れていった。 友達と信じていた子は、ワタクシが芹沢カンパニーの娘であることを知ったとたん、イジメの仲間に入り、彼女を苦しめていた人達の側につき、ワタクシへと、イジメの対象を移した。 芹沢カンパニー…ワタクシの父の会社。父は、権力とお金にものを言わせ、自分にとって不利なものは、全て潰していた。 芹沢カンパニーは、経済活動だけでなく、治安維持と称して暴力団まで創った。だから、地域で芹沢家に逆らうものは、いない。 ワタクシは、そのような父の考え方が大嫌いだった。
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