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桜幼稚園から帰ってきた護は同じ団地に住んでいる
アキラ、ケンジ、マサシ と公園で遊んでいた。
アキラは沖縄生まれで色黒、目がぱっちりしていて小顔なのが特徴。時々幽霊が見えるらしい。
ケンジは体がでかくて頭もいい。いわゆる優等生タイプ。しかし親が過保護でワガママな性格。根はとてもいいやつで困っている人を見過ごせない。
マサシは僕達の中で背が一番小さく大人しい。周りの状況に合わせて行動するタイプ。自分の気持ちを上手く表現できない。だが足がとても速い。父と二人暮らしをしている。
そんなメンバーだがかくれんぼをして遊んでいた。 ケンジ「それじゃあ今度は護がオニな。」
アキラ「ちゃんと30数えろよ」
マサシ「じゃあ隠れるね」護が数え始める前に三人はクモの子を散らすように逃げていった。
護が10を数えた辺りから身体のあちこちに冷たいものが当たった。
そしてやっと30が数え終えたその時急にシャワーのような音が聞こえ、夕立が降り始めた。
「どうしよう…。どこか雨宿り出来る所探さなきゃ…」
しかし周りの景色を見渡して見ると霧がかかっていて良く見えなかった。
雨の中、少し周りを歩いて見たが見たところがない場所ばかりだった。
そして公園の中心を歩いてたら大きな木が護の目に飛び込んできた。
その木を見ると急に不思議な感覚に襲われた。
恐る恐る木に近寄って触れてみると懐かしいような気がした。
暖かいような冷たいような不思議な感触…。
幹の方に目をやると大人1人分がしゃがみこんではいれそうな空洞があった。
「そうだ!ここなら雨宿りができそうだ♪
ここで雨が止むまで待っいよう」
五分経過…
八分経過……
十二分経過………
十五分経過…………
いつまで経っても雨が止む気配はしなかった。
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