序章

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鎖の擦れ合う聞き慣れた―でも2度と聞きたくはなかった音で今日も目が覚める。 「そろそろかな…」 彼女がそう呟くのとほぼ同時に彼女のいる部屋にある唯一の入口が開いた。 それは彼女が光を見ることが出来る限られた時であり、彼女に苦痛の時の訪れを報せるものでもあった。 彼女の長い長い1日はこうして始まる。
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