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ガラッ
「芹沢さー――…ん」
「なんだ?」
振り向いた芹沢は目を見開く。
「なんでまだお梅がいるんだ?」
「実は…「あー――――――!美海ちゃん!いいんよ!」
芹沢さんに心配かけたないから言わんといて…。
とお梅は目で訴える。
芹沢は頭に「?」を浮かべている。
「なんだ。言ってみろ」
「と、とりあえず、お梅さんをここに置いてください!土方さんには駄目と言われましたが、芹沢さんの部屋なら大丈夫でしょう!私が後で言っておきますから!」
「何故だ?さっきの続きを言わねば置いてやらんぞ」
芹沢は意地でも先程の続きを聞こうとする。
お梅と美海は顔を見合わした。
「お梅さん…言うしかありません!というか、言います!
個人的にあの店主がムカついたんで。あんなとこにお梅さんは返しません!今回ばかりはお梅さんのお願いは聞けません」
「店主?あんなとこ?美海。なんなんだ?」
芹沢が急かす。
美海は今までの溜まった分を吐き出すようにグチグチと話した。
途中、
「もうアイツありえないんです!」とか「ムカつくー――!」
と言う美海の声が聞こえる。
お梅は、はぁ。と額に手を当てた。
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