芹沢鴨の暗殺

11/67
9790人が本棚に入れています
本棚に追加
/458ページ
ガラッ 「芹沢さー――…ん」 「なんだ?」 振り向いた芹沢は目を見開く。 「なんでまだお梅がいるんだ?」 「実は…「あー――――――!美海ちゃん!いいんよ!」 芹沢さんに心配かけたないから言わんといて…。 とお梅は目で訴える。 芹沢は頭に「?」を浮かべている。 「なんだ。言ってみろ」 「と、とりあえず、お梅さんをここに置いてください!土方さんには駄目と言われましたが、芹沢さんの部屋なら大丈夫でしょう!私が後で言っておきますから!」 「何故だ?さっきの続きを言わねば置いてやらんぞ」 芹沢は意地でも先程の続きを聞こうとする。 お梅と美海は顔を見合わした。 「お梅さん…言うしかありません!というか、言います! 個人的にあの店主がムカついたんで。あんなとこにお梅さんは返しません!今回ばかりはお梅さんのお願いは聞けません」 「店主?あんなとこ?美海。なんなんだ?」 芹沢が急かす。 美海は今までの溜まった分を吐き出すようにグチグチと話した。 途中、 「もうアイツありえないんです!」とか「ムカつくー――!」 と言う美海の声が聞こえる。 お梅は、はぁ。と額に手を当てた。
/458ページ

最初のコメントを投稿しよう!