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その夜の事だ。ある程度酒が入り、宴の会場となった。カレーを食べ終わった辺りから急に天気が崩れ始め、強い雨によってこのロッジに閉じ込められてしまったのである。夜のロッジは小さな照明でやっと持っており、この照明もそろそろ限界だった。
チャンスは今しかない。そう思った。
先輩もどうやら同じ事を思い立ったらしく、余所余所しく腰を上げると、ルールの説明に入った。
「――という話なんだが、やってみないか?」
「やろうやろう!」
アルコールが入ってる事もあって彼女たちは意外とノリ気だった。
「でも、コレって実は仕掛けがあるのよ」
そう一人が言った時、ドキッっとした。
彼女が説明した話は、先日先輩が俺にしたのと、全く同じ話だったのだ。俺と先輩は唖然として何も言えない。横では「へぇ、そういう事なんだぁ」と、もう一人の女の子が感心している。
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