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その夜
狂介:戦争が終わって1年、まともに手合わせしてないんだ。感覚がわずかに鈍ってる。3人で手合わせしようぜ。まず、俺と由紀ちゃん、次に戸田と俺だ。何なら2人と同時に相手してもいい。
由紀:随分余裕なのね。
恵里佳:いつまでもアタシを見下してると、死にますよ。
狂介:上等だぁ!!
狂介は村正を抜刀した。それに続くように恵里佳と由紀も刀を抜いた。
恵里佳:アタシから行きますよ。
シャッ!
恵里佳と狂介との距離は数十メートルは離れていたが、恵里佳は一瞬にして間合いを詰め、狂介の背後に回った。
狂介:見えてるぜ。
シャッ!
今度は狂介も瞬時に恵里佳の背後に回った。
由紀:(戦争から1年が過ぎてるとはいえ、この殺気、この瞬歩、狂介も恵里佳も全く衰えを感じさせない。)
狂介:チョロチョロと厄介なのは相変わらずだなぁ!!
恵里佳:忍が身のこなしで負けたら、終わりなんスよ!!
ガキィン!
狂介が背後に回った恵里佳に素早い一撃を見舞ったが、恵里佳は上手く防御した。
由紀:恵里佳!私と変わって。
由紀は二刀小太刀を抜いた。
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