追憶編、戦場の侍達。

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米軍キャンプ 狂介は同じく志願兵として参加している日吉三等陸曹と行動を共にしていた。彼は狂介と同い年で高卒で自衛隊に入っていた。 日吉:今日はそれなりの収穫だったな。 狂介:あぁ、そうだな。 日吉:お前、何でそんな刀なんて時代遅れの武器で戦ってる? 狂介:こっちの方が殺りやすいからだ。刀も使う人間次第じゃ、強力な兵器になる。お前こそなんで志願した? 日吉:家族の為さ、去年子供が生まれたんだ。この戦争に志願兵で参加して、功績を挙げれば賞金が出る、そしたら家族をもっと豊かに出来る。 狂介:日吉、来る場所を間違えたな。ここは地獄だ、国に嫁と子供がいる人間が来る所じゃねぇ。明日で任務から降りろ。 日吉:俺ぁ、降りるつもりはない。最後までやり抜く。 恵里佳:狂介さん、日吉さん、大佐から任務を預かって来ました。明日、仁川郊外で大規模な敵の動きがあるって情報が入ったので、現場の偵察をお願いします。 狂介:了解、日吉、俺から離れるな。 日吉:お前にお守りしてもらう義理はねぇよ。
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