新たな戦い

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NATO軍側として戦争に参加した樋村狂介は、多額の賞金をもらい、沖縄のアパートで細々と暮らしていた。 狂介:あぁ、退屈だ。何か面白い事ねえかな? 戦争終結後、狂介は戦闘依存症にかかり、その治癒をする為に沖縄で生活していた。 狂介:ダメだ。戦闘はしねえ。誰とも戦わねえぞ。 狂介はおもむろにテレビをつけた。 キャスター:先週から多発してるここ、古座市での連続通り魔猟奇殺人の犯人はまだ捕まっておりません。皆さんも外出する際は十分に注意して下さい。 狂介:捕まってねえのか。沖縄も案外物騒だな。 狂介はクローゼットから村正を取り出すと、鞘から刀身を抜いて近くの公園で素振りを始めた。狂介はここ毎日、無意識に素振りを始めていた。 狂介:斬りてえ。例の通り魔斬ってみっかな。
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