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学校から300メートル程離れた場所にいた狂介は鳴き声を聞きつけ、学校に走った。
シュン、シュン。
狂介:まだ足は衰えてねぇ!瞬歩が使えりゃすぐだぜ。
狂介は学校のグラウンドに着いた。手には村正が握られていた。
狂介は自分の感覚神経を集中させた。
狂介:ヤツは学校の中か、ン?
ドン!
もう1体、同じ生物が狂介の前に現れた。
狂介:囲みやがったな!ライオンかテメェら。
狂介の周りを6匹の怪物達が取り囲んだ。
一方、学校に逃げ込んだ小夜は理科室に隠れていた。
翼手:グォッ。
バァン!
ドアを吹き飛ばして怪物が入って来た。
小夜:い、嫌。
小夜は怯えて動けなくなっていた。
バシッ!
突如、怪物の前に巨大なギターケースを持った青年が入って来た。青年はギターケースで怪物の攻撃を止めた。青年はケースから刀を取り出すと小夜に手渡した。
ハジ:小夜、戦って。刀を抜くんです。
小夜は動揺して刀が抜けない。
ハジ:刀を抜けば分かります。思い出すんです。
シュッ!
小夜が刀を抜いた途端、瞳が赤く染まり出した。
翼手:グォォォ!!
バシュッ!!
小夜は刀に自分の血を滴らせると、怪物を斬りつけた。深々と食い込んだ刃を更に食い込ませ、怪物を横から真っ二つした。
血渋きを吹き上げた怪物は絶命した。それと同時に小夜も気を失ってしまった。
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