第一章~片思い~

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「なんで…私じゃないの?…」 不意に涙が溢れる こんなはずじゃ…なかった 私は意気地なしだから告白すら出来なかった 逆に有紗は自信満々に告白した なんだろう この差は…… 有紗は何故、自信満々だったのだろうか? 私にもその勇気が欲しかった 「愛海先輩ですよね?」 暗闇から声が聞こえた 「泣いてるんですか?」 私は我に返って涙を拭いた 「その声は優斗だね。泣いてる訳ないじゃん」 暗闇から姿を現したのはやっぱり優斗 「やっぱり泣いてるじゃないっスか」 いつもの優斗じゃなかった 何故か凛々しい顔をしていた 「1人じゃ心細いっスよ。俺手伝います」 私から持っていたボールを奪った そして側にあったふきんでボールを拭く .
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