😢天使がくれたもの♥+｡

物語を読む前に...✏

｢３万あげるからうちで体入してみない？｣
｢･･････｣
｢働き始めたらすぐお金貯まるしそれまでうちに住んでいいからさ！｣
｢･･････｣
｢怪しいお店じゃないよ！うちはこの辺じゃ結構有名な高級クラブでね････｣
｢‥早く連れてってよ･･そこ｣
店に着いた｡たくさん並んだグラスと高そうな酒｡入り口付近にはドレスアップして上目使いで映った女たちの写真が貼られている｡専属のメイクさんが数人いた｡
｢それじゃあ､お店で使う名前決めようか！何がいいかな～｣
｢‥立花 麗｣
奈美はリストの一番下にあった源氏名を言った｡
｢おぉ～ピッタリだね♪頑張ってね｣
ここに一人の幼いホステスが『立花 麗』が誕生した★
麗はこの時まだ１６歳だった｡法律では１８歳にならないと働けない｡だが社長はリスクを背負ってでも麗を一流のホステスに育て上げたかった｡そして何より麗の可能性を信じていた｡
ドレスアップしてプロのヘアーメイクさん達の手によって夜蝶へと素晴らしい変貌を遂げた！
続々とホステス達が出勤してきた｡
｢あら？新人さん？｣
麗は無表情で見上げた｡
オープン前の朝礼で社長直々に紹介された｡
｢今日から働く立花麗ちゃん！みんなよろしくな！｣
麗はここでも口を開かなかった｡