😢天使がくれたもの♥+｡

物語を読む前に...✏

今日は月末の給料日｡もちろん売上はトップで他のホステスとは比べ物にならない給料を貰った｡バラバラな拍手がある中分厚い札束をそのままカバンに詰め込む｡社長からの挨拶を最後まで聞かず麗は帰った｡ここぞとばかりに女たちが言い出す｡
｢本当生意気！｣｢調子乗ってる！｣｢年下のくせに何様？｣｢人の客取ったし！｣
オーナーや黒服達がなだめに入る｡すると今度はその怒りの矛先が男たちに向く｡
｢あのガキ早く辞めさせてよ！一緒に仕事出来ない！辞めさせないならあたしが辞める！｣
こう言っていつもオーナーを困らせるのは静香(２５)だった｡静香は元No.1だったが麗が来てからはどんどん勢いが衰え今ではナンバーにすら入れない月もある｡
｢･･･････｣
オーナーは決まって黙ってしまう｡なぜなら､女たちに嫌われているとはいえ仕事に支障はないし誰よりも店に貢献しているから｡正直どちらを取るかと言われると聞くまでもなく麗だからだ｡今麗にいなくなられると店の売上が‥ましてやライバル店などに飛ばれてしまえば立場がない｡
何とか女たちをなだめみんなが帰る支度をしていた｡
その頃麗は‥
駅近くを歩いていた｡麗がそこを歩く時はすでに空は明るく早めに通勤するサラリーマンや学生がいる｡