浦×龍

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モモ『そういや小僧が居ねぇな』 ナオミ『そうなんですよ!   リュウタロちゃんがご飯の時間になっても帰ってこないなんて今までなかったのに…』 成る程、リュウタが居ないから違和感がしたんだ すっきりした そう思いお茶を飲むがお茶が喉を通らない …ナオミちゃん何て言った? リュウタが帰ってこないって… 外はもう暗くなってくる頃… リュウタに何かあった?! そう思うと食欲が無くなり不安が押し寄せる 事故にあったとか?!それとも誘拐?! 考えただけで顔が青ざめていくのが解った ナオミ『ウラタロちゃん大丈夫ですか?!   顔色悪いですよ』 『僕、ちょっとリュウタを捜してくる…!』 ナオミ『え?でも…   あ、ウラタロちゃん?!』 僕は箸を置くとデンライナーを飛び出した ナオミちゃんが何か言っていたが耳に何も入ってこない リュウタの安否のことしか頭にない 何処に行ったんだ…! あちこち走り回るが可愛い恋人は何処にも居ない 不安に押し潰されそうになるが必死で堪え捜した 『リュウタ!居たら返事して!!』 …返事はない 諦めて他の場所に行こうとしたらすべり台が目に写った 此処は公園だからあっても不思議じゃないんだけど… すべり台に何か感じた僕は近づいてみた するとすべり台の陰に隠れるように座り込んでいるリュウタを見つけた 『リュウタ…』 不安が一気に解放され気がついたらリュウタを強く抱きしめてた もう何処にも行かないように リュウタが苦しそうにしているが気にしない 見つかったのだから… リュウタ『亀ちゃん…ごめんなさい…    お願いだから…嫌わないで…    お願い…』 『リュウタ?』 リュウタ『お願い…!』 『…大丈夫、嫌わないよ』 リュウタ『本当?!    よかった…』 そう言うとリュウタは泣きだした 僕が朝言った言葉が原因らしい 僕はリュウタをギュッと抱きしめ耳元で『ごめん』、と謝りきちんと僕の気持ちを伝えた 『愛してるよ  リュウタが嫌がってもずっと傍にいる』 リュウタ『亀ちゃん…//』 『さ、デンライナーに帰ろう?  皆待ってるよ』 そう言うとリュウタは嬉しそうに頷き立ち上がった 素直になるなんて僕らしくないけど… 幸せだからいいか 二人で手を繋いで歩きながら心の中でリュウタに言った 『もう絶対に離さないから覚悟してよね』       END
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