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日差しが窓から差し込み、外では鳥ポケモン達が鳴いている。
「ん~……」
サヤは、布団から上半身を起こすと、大きく伸びをした
「……レンは起きたかな?」
サヤはベッドから出て、迷わずレンのいる部屋へと向かった
「レン、起きてる?」
サヤは扉から顔を覗かせ、ベッドを見る。すると、まだ寝息をたてているレンがいた
「まだ寝てるか……」
サヤは静かに扉を閉め、リビングへと向かった
サヤが朝食を食べ終えた頃、ようやくレンがリビングに下りてきた
「レン、おはよう」
「あぁ……」
レンは素っ気なく返すと、まだ眠たそうな目を擦り、テーブルについた
レンが朝食をとっている間、サヤは旅の準備を進めた。携帯食料やら水筒やらを詰め込み、上手く閉まらない鞄を、挙げ句の果てには根性と力で無理矢理閉めてしまった。そして、腰にはポーチを付け、ポーチの中にはチコリータの入ったモンスターボールを入れてある
「これでよし!」
そうしてリビングに戻り、レンに出発する事を伝えた
「じゃあ……行ってきます」
「気をつけていってらっしゃい。あと、レンさんの言うことをちゃんと聞くのよ?」
「分かってる。私ももう子どもじゃないから」
「それもそうね……」
「まったく……子ども扱いはやめてよね」
「はいはい。じゃあ……頑張ってね」
「うん。いってきます」
旅立つ前の母親との挨拶を済ませ、サヤはレンと共に旅立つ
「まずはどこに行けばいいの?」
「ここからならセントラルシティが近いな」
「セントラルシティね……よ~し、張り切って行くわよ!」
セントラルシティへ向け、二人の旅が始まった
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