偶然の確率

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あれは確かサヤとバトルした次の日くらいだったような…… あ、今回はこのダイキ様が語り部ってやつをやらせてもらうぜ! とにかく、俺は『モルカタウン』に到着したんだ。まぁ、到着って言うよりは迷った挙げ句に着いたって感じだけどな。 んで、俺はポケモンセンターを探してたわけ、だけどその前に腹が減ったから定食屋に入ったんだ。 そしたら誰かとぶつかって、そいつの荷物が散らかったんで俺も片付けを手伝ったんだ……そしたら 「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。お怪我はありませんか?」 「あっ、いや大丈夫ですよ」 「よかった……あ、服に砂が……」 確かにポケットの辺りに砂が付いていた。けどすぐに洗うから気にしないでくれって言ったら 「こういう汚れは早く落とさないとダメですよ」 そう言って自分のハンカチを濡らして俺の上着を拭いてくれたんだ。 「それがミキちゃん?」 「まぁ、そう分かるにはもう少し時間がかかったけどな」 「何でよ?もしかしてハンカチを忘れたから届けたとか?」 「いや、実はミキ……スリだったんだ」 「嘘つけ」 「マジだって!まぁ、その真相も話すからさ……」 まぁ、無事に定食屋に入って食券買おうかなって思ったらさ、財布が無いんだよ。鞄の中を見ても無くて、そいで思い出したんだ。 「さっき拭いてもらったのって財布が入ってたポケットじゃ……」 そう思った俺はすぐに引き返した。まぁ、そいつの特徴は分かってたからな、何処に逃げたのかは簡単に分かった。 で、俺がそいつを見つけたんだ。でかい石に喋りかけているそいつにな……
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